患者さんと向き合う前に考えたい適職

医療に従事する職業は良くテレビドラマや小説に取り上げられていますので多くの人達にとって憧れです。しかしこうした職業に就職する場合、求められる資質は職種によって大きく異なりますので適職を選ぶように注意しましょう。例えば医療関係の職業の中でも緊急性が高い現場で治療に当たりたい場合、救急救命士が適職です。救急救命士とは救急車やヘリに乗って危機を迎えている患者さんを助ける職業です。本格的な治療は病院に到着してから医師が行ないますので、救急救命士はその場で必要な応急処置を施します。緊急事態に際して何を優先すべきか見抜ける人材や、凄惨な状況に立ち会っても動じない人が求められる職業です。
逆に医療機関で時間をかけて患者さんに寄り添いたい場合、作業療法士が適職です。病気や治療の一環で身体の一部を損傷した患者さんが社会復帰する場合、身体に応じて暮らせるように一からリハビリを行なう必要があります。作業療法士は病院やリハビリ施設でそうした患者さんのサポートをします。日々の暮らしを送るための指導を行なったり歩行訓練などを実践する職業ですから、患者さんのメンタルケアも欠かせません。人生に対して前向きに努力を重ねていけるように励ますだけでなく、負担にならない形でエネルギーを注ぎ込む必要があるのです。なかには精神に障害を抱えた患者さんをサポートする病院もありますので、自身がどのような作業療法士として勤務していきたいのか良く考えるようにしましょう。